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僕が所有しているメロディオンは鈴木楽器製作所のご厚意でリードのピッチをA=430hzに改造していただいています。鍵盤ハーモニカを使い始めた当初はこの楽器に対して手を加えようとは考えなかったんですが、ネットを調べてみると個人レベルで様々な工夫を施している方も結構いらっしゃるんですね。

そんな中、当ホームページの掲示板上でも改造・改良に関する書き込みがされるようになりました。このページではそんな改造・改良に関する情報を紹介します。現時点では画像やサウンドサンプルがないため情報としては不十分かもしれませんが、興味がある方は試してみてはいかがでしょうか。

「素晴らしき鍵盤ハーモニカの世界」では、皆様からの改造・改良に関する情報を随時募集します。情報はメール掲示板にお願いします。

【注意!】このページで紹介している各種改造・改良に関して、当ホームページ管理人と紹介をさせて頂いた方々は一切の責任を持ちません。全ては自己責任で行って下さい。



【大塚雄一氏による改造】
〜リード周辺のプラスティック部分を木材に変更する〜

「以前からピアニカやメロディオンがもうちょっとハーモニカに近い音にならないものかと思っていました。まぁあの音は音で鍵盤ハーモニカのオリジナリティーだとは思いますが、アコルディーナなどの音を知り、鍵盤ハーモニカをもうちょっとあの音に近づけたくなりました。」

「さすがにリードは作れないので、周辺のプラスティックの部品を可能な限り木にしてみることにしました。以前購入したメロディオンを分解して、鍵盤とアクションのパーツだけ残して、リードのついている基盤の部分と息を吹き込む部屋の部分などをベニヤや檜で工作してみました。」

 以上の結果、「すっきりした温かい音になった」そうです。但し、使用した木材がベニヤなど薄い木材だったせいか、音が少々軽く感じられるようです。今度は空気を吹き込む蓋を金属に変更しようと思っているそうです。

*「」内は大塚氏のコメントです。




【ポール氏による改造】

 ポール氏による改造は「立奏マウスピースの改造」「メロディオン用グースネック(ミドルショート)MP」「エレアコ化」などがラインナップされています。これらの改造に関してはポール氏のホームページ「Sing, R. Sing! The KENBAN-Harmonica Website」に詳しい解説が載っていますので、そちらを参照して下さい。>Sing, R. Sing! The KENBAN-Harmonica Website




【水上氏による改造】

 水上氏のサイトで鍵盤ハーモニカ(対象機種はYAMAHA Pianica P-37D、SUZUKI Melodion Pro37 v2)のエレクトリック化に関する情報が載っています。これらの改造に関しては水上氏のホームページ「昔は良かったね」に詳しい解説が載っていますので、そちらを参照して下さい。>"昔は良かったね"




【watton氏による改造】(2004/03/06追加)

 watton氏のサイトで鍵盤ハーモニカ(対象機種はYAMAHA Pianica P-37D)のエレクトリック化に関する情報が載っています。これらの改造に関してはwatton氏のホームページ「深大寺しんぷるてくのろじ〜研究所」に詳しい解説が載っていますので、そちらを参照して下さい。>"深大寺しんぷるてくのろじ〜研究所"




【kj氏による改造】
〜Melodica Piano 36を自分好みに〜

 kj氏による改造は以下の三点です。

1.手を差し込む裏のバンド部分を革に変更(写真参照)
2.鍵盤を押し込んだときに当たる底の部分に皮を張り付け(図の赤い部分)
3.鍵盤のタッチをかために変更(図のバネの部分)

 「1.の改造は単に長時間の演奏に耐えられるよう(そのままではかたくて痛かった)、一度外側のプラスチックを外してから中の金属芯を残してフエルトを1重巻き付け、さらに皮で覆いました。皮は革ジャンなどに使われる比較的柔らかめでやや厚めのものだとミシンで縫製出来ます。これでかなり改善されました。」



革製に改良されたバンド部分

 「2.の改造はそのままだと私にはタッチが深すぎたのと、鍵盤が底に当たる音がカンカンとうるさかったことが問題で、ここに底上げのためとクッションをかねて適当な厚みの皮を張りました。割とかための皮だったので底に当たる音はまだ少しありますが、かなり改善されました。タッチの深さは好みがありますからフエルトなどでもいいかもわかりません。深さがそんなにないので完全にこの音を消すことは出来ないようです。」


 「3.の改造はこれも私にはタッチが柔らかすぎたので鍵盤の支点から向こう側で下に引っ張っているバネを3〜4段切りつめてバネのテンションを上げることによりタッチを堅くすることに成功しました。」


2.と3.の改造箇所


 kj氏によれば、1<2<3の順で難易度が高くなるそうです。


〜Melodicaにclavioraのマウスピースを付ける〜

 当サイト内『アイディア募集掲示板』での書き込みからの試みとして、HOHNER Melodica piano 36にHOHNER Clavioraのマウスピース(クルークと呼ぶようです)を取り付けました。しかし「うまい具合に構えられませんでした。ちょっと長すぎるんです。もうちょっと短かったらいい感じです。それならアクリルパイプを曲げて自作できそうですね」とのことです。


MelodicaにClavioraのクルークを取り付けたところ




〜Melodicaに自作マウスピースを付ける〜

 上記クルーク(グースネック型マウスピース)の続編として、アクリルパイプを利用したHOHNER Melodica Piano 36用マウスピースを作ってくれました(長さ:約13cm)。
■材料
・アクリルパイプ:外径12mm(内径は10mm)
・シリコンゴムチューブ:外径約13mm(内径約10mm、規格寸法は失念)
 いずれも東急ハンズで購入。

「アクリルはガスコンロであぶって熱を加えて曲げました。中に砂を入れてからやると円形を保ったまま曲がるそうですが、適当な砂がなかったためそのまま曲げましたのでやや扁平になりました。」

「楽器へのジョイント部分は外径を12mmから11mmまでテーパーにヤスリで削ります。口に当たる部分にはシリコンゴムチューブをはめました。口当たりがいいのと、パイプのままより口尻から空気もれにくくなります。」

「クラヴィオーラのものより短く、構えたときの位置的にはだいぶん良くなりました。シリコンゴムチューブは弾力があるので軽くかむようにくわえるといい感じです。」

今回kj氏は透明のアクリルパイプを採用しましたが、この場合、内側に露が付くのが丸見えになってしまいますので、不透明色のものを採用した方がいいと思うとのことでした。


Melodicaに自作クルークを取り付けたところ


自作クルーク詳細



*「」内はkj氏のコメントです。



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