素晴らしき鍵盤ハーモニカの世界presents....

ケンハモナイト!vol.7



 2007/5/27に楽屋(中目黒、東京)にて行われた『ケンハモナイトvol.7』は無事終了しました。御来場いただいた皆様、出演していただいた各グループの皆様、場所を提供していただいた楽屋関係者の皆様、どうもありがとうございました。以下、簡単ですがレポートです。雰囲気だけでも感じていただければ幸いです。

文:坂元一孝、photo:堀内敦彦さん、木村佐斗子さん



2007年5月27日(日)@楽屋 (中目黒、東京)

出演
はもけんさん
ねきねき
ウストキネ
T's color

フライヤー (新ウィンドウが開きます)




はもけんさん

夏秋文彦 (鍵ハモ)
中浩美 (鍵ハモ)
坂元一孝 (鍵ハモ)

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組曲『玉』
1.エー玉とビー玉/ 坂元一孝
2.玉ねぎ占い/ 夏秋文彦
3.玉紫陽花/ 中浩美

使用された鍵ハモ:
夏秋文彦:
SUZUKI MELODION Pro37 v2
SUZUKI MELODION B-24

中浩美 :
YAMAHA Pianica P-37D

坂元一孝:
SUZUKI MELODION Pro37 v2
SUZUKI Andes 25

 オープニングアクトはお馴染み(?)ケンハモナイトの前座専門バンド「はもけんさん」(注:旧名称は『ハモケン3』でしたが、数字を英語読みする人が多過ぎたのでひらがな表記に変更)でスタート。今回は「タイトルの頭かお尻に『玉』を必ずつける』というお題目を設定して組曲形式で一曲ずつ書き下ろしました。三人の個性が発揮されつつもなんとなく統一感もあるという、面白いステージになりました。

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はもけんさん。左から夏秋氏、坂元、中さん。まずは坂元の曲から


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坂元がメロディオンに持ち替えて夏秋氏の曲を演奏


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最後に中さんの曲。夏秋氏がバスメロディオンに持ち替え




ねきねき

ねきねき(鍵ハモ、Vocal)
津村和彦(Guitar)

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1.梅雨が来たよ/ ねきねき
2.キャラメリーゼアベニュー/ ねきねき
3.花冷え/ ねきねき
4.スカタンやったんやんかー/ ねきねき
5.路地裏スキップ(仮)/ ねきねき
6.ピアSOLA豆/ ねきねき

使用された鍵ハモ:
ねきねき:
YAMAHA P-37D

 続いてはvol.3以来二度目のケンハモナイト出演となるねきねきさん。キュートでほのぼのとした中にもキメるところはビシッとキメるカッコ良さが印象的。二人のコンビネーションもさすがの一言でした。真っ白に塗装され、独自のマウスピースを使用しているねきねきさんの鍵ハモも彼女同様キュートですね。

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ねきねき。左から津村氏、ねきねきさん。

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真っ白に塗装した鍵ハモとねきねきさん。

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時に可愛く、時に激しく…素晴らしいコンビネーション




ウストキネ

夏秋文彦 (鍵ハモ)
須藤かよ (鍵ハモ、Pf.、Vo.)

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1.もちつき/ ウストキネ
2.もちうた/ ウストキネ
3.嵐のような曲/ ウストキネ
4.らせん/ ウストキネ
5.守ってくれ/ ウストキネ
6.コノ水ノ星/ ウストキネ
7.ゴーヤの花/ ウストキネ

使用された鍵ハモ:
夏秋文彦:
SUZUKI MELODION Pro37 v2

須藤かよ:
SUZUKI MELODION Pro37 v2

 夏秋文彦氏は今回須藤かよさんとのデュオユニット『ウストキネ』で登場。鍵ハモデュオで客席の間を縫って登場すると、その後は二人ならではの世界が繰り広げられました。須藤さんはピアノ、鍵ハモ、ヴォーカルと大活躍。夏秋氏の鍵ハモはもはや身体の一部と化したかのように鳴り響きました。

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ウストキネ。左から須藤さん、夏秋氏。

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夏秋氏。余裕しゃくしゃくで驚愕のプレイ

KN7_usutokine3
ケンハモナイトということで須藤さんの鍵ハモ演奏もたっぷり




T's Color

浜根由香(うた、箏)
中田太三(笙、楽琵琶)
丸田美紀(十七絃)
坂元一孝(鍵ハモ)

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1.おかえり/ 坂元一孝
2.ムーングレイ/ 坂元一孝
3.うたた寝に/ 中田太三、詞:小野小町(古今和歌集)
4.唄(ばい)/ 中田太三、詞:浜根由香
8.Utopian/ ZOW & Sakamocchi

使用された鍵ハモ:
坂元一孝:
SUZUKI Melodion Pro37 v2 (A=430hz)
SUZUKI Melodion S-32 (A=430hz)
SUZUKI Melodion B-24 (A=430hz)

 最後はケンハモナイト初登場のT's color。ずらっと並ぶ和楽器にお客さんも興味津々。でも雅楽律に合わせてカスタマイズした鍵ハモが加わると不思議なくらいサウンドするんです。笙と鍵ハモは親戚であることを裏付けますね。独自のアンビエント・ポップ・サウンドを繰り広げました。

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T's color。左から坂元、浜根さん、丸田さん、中田氏。

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MCで頭が真っ白になる坂元、それを心配そうに見る丸田さん

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バスメロディオン使用の新曲も披露




全員でセッション

出演者全員&お客さんのみなさん

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荒幡富士/ 夏秋文彦

 全員でのセッション。今回は夏秋氏の「荒幡富士」をチョイス。ケンハモ持参してくれるお客さんもだいぶ増えてきました。中にはヴァイオリンで参加する方も!

KN7_session1
今回はお客さんもステージにバンバン上げました

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鍵ハモサウンドの坩堝! ヴァイオリンで参加する人も登場




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この日の楽屋の看板



後記

 一年ぶりの東京開催になりました。本当はもう少し短いインターバルでやりたいんですが、諸事情あってなかなかうまくいきません。しかしそれでも、ここ数年で鍵ハモを取り巻く状況は少しずつですが良くなってきているように思います。確実に鍵ハモのネットワークは少しずつであっても拡大していますし、鍵ハモによる音楽を耳にする機会も随分増えたんじゃないでしょうか。嬉しい事です。

 情報交換の機会が増えた事で、今後は『鍵ハモを自分の音楽にどう活かしていくか』という方向に進んでいくと思います。一方、まだまだ鍵ハモを使った面白いグループはたくさんあります。ケンハモナイトに遊びにきてくれればわかりますが、同じ楽器を使っていてもこんなにバラエティに富んだライヴイベントはありません。今後もこの調子でたくさんの鍵ハモ仲間を増やし続けていけたらいいなと思います。

 最後になりましたが、今回もこれまで同様、たくさんの方々の善意と協力のおかげで実現できました。この場を借りて感謝します。どうもありがとうございました。また一緒に仕事して下さい。

『素晴らしき鍵盤ハーモニカの世界』Webマスター 坂元一孝




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