素晴らしき鍵盤ハーモニカの世界presents....

ケンハモナイト!vol.5



 2006/5/14に楽屋(中目黒、東京)にて行われた『ケンハモナイトvol.5』は無事終了しました。御来場いただいた皆様、出演していただいた各グループの皆様、場所を提供していただいた楽屋関係者の皆様、どうもありがとうございました。以下、簡単ですがレポートです。雰囲気だけでも感じていただければ幸いです。

文:坂元一孝、photo:夏秋裕美さん&夏秋文彦さん



2006年5月14日(日)@楽屋 (中目黒、東京)

出演
ハモケン3
big mama
Nokky+若柳吉三郎
岡野勇仁ショーログループ

フライヤー (新ウィンドウが開きます)




ハモケン3

夏秋文彦 (鍵ハモ)
中浩美 (鍵ハモ)
坂元一孝 (鍵ハモ)

Guest:
林加奈  (鍵ハモ)

---setlist---
1.ハモケン3/ 坂元一孝
2.荒幡富士/ 夏秋文彦
3.フォホーNo.5/ 中浩美

使用された鍵ハモ:
夏秋文彦:
SUZUKI MELODION Pro37 v2

中浩美 :
YAMAHA Pianica P-37D

坂元一孝:
SUZUKI MELODION Pro37 v2

林加奈:
SUZUKI MELODION Pro37 v2

 オープニングアクトはケンハモナイトの前座専門バンド「ハモケン3」でスタート。Vol.3のときと同様、各自一曲ずつ持ち寄っての鍵ハモアンサンブルを披露、やっぱり三人の個性がハッキリ見えるのが面白い。2.では飛び入りゲストとしてPブロッのメンバーの一人でもある林加奈さんが参加、世界がさらに広がりました。

KN5_hamoken3_1
ハモケン3。左から夏秋氏、中さん、坂元。


KN5_hamoken3_2
Pブロッでも活躍する林さんがゲストで参加


KN5_hamoken3_3
三人が集まるといつも楽しい!




big mama

宅嶋淳 (ヴォーカル、ギター)
阪田健一 (ギター)
アジ (ジャンベ)
ヨシダヤスノリ (鍵ハモ)

Guest:
夏秋文彦 (鍵ハモ)
中里かおり (鍵ハモ)

---setlist---
1.夕暮れ/ 宅嶋淳
2.やさしいにんじん/ 宅嶋淳
3.サンディ/ 宅嶋淳
4.miss妖精/ 月下美人
5.たったひとりの友人/ 宅嶋淳
6.1%/ 宅嶋淳

使用された鍵ハモ:
ヨシダヤスノリ:
SUZUKI MELODION Pro37 v1
Linko LP370
SUZUKI Melodion M36 ('74年版)

夏秋文彦:
SUZUKI MELODION Pro37 v2

中里かおり:
SUZUKI MELODION Pro37 v2
Linko LP370

 続いては福岡を拠点に活動しているグループbig mamaが満を持してケンハモナイトに登場。ケンハモナイト出演グループでは珍しいヴォーカルもので、熱い熱い音楽を展開しましたが、そこはケンハモナイト、このステージで一番熱いプレイだったのはヨシダ氏の鍵ハモだったかもしれません。PAなしでも他の楽器に負けない音量を出す人、僕は初めて見ました。しかし凄かったのは音量のみにあらず。1フレーズに込める思いの深さに圧倒されるステージでした。

KN5_bigmama1
big mama。左から阪田氏、アジ氏、宅嶋氏、ヨシダ氏。

KN5_bigmama2
ヨシダ氏、渾身のブロウ! なんてパワフルなんだ!

KN5_bigmama3
TieCorieメンバーの中里さんと夏秋氏がゲスト参加、さらに熱く…




Nokky+若柳吉三郎

Nokky (Vibrandoneon)
若柳吉三郎 (Guitar)

---setlist---
1.月の船に乗って/ nokky
2.イパネマの娘 / Antonio Carlos Jobim
3.黒いオルフェ/ Louiz Bonfa
4.Straight No Chaser/ Thelonious Monk
5.過ぎ去りし永遠の日々/ 小林靖宏
6.Oblivion/ Astor Piazzolla
7.インプロビゼイション13/ nokky

使用された鍵ハモ:
Nokky:
Vibrandoneon
ZEN-ON Piany 370M

 Nokky+若柳吉三郎デュオのステージではNokky氏が『素晴らしき〜』サイトでも話題に上っていた幻の逸品「Vibrandoneon」を携えて登場。氏によれば現在日本には3台しかないとのこと。構造上、かなりのブレス量を必要とするこの楽器ですが、Nokky氏はなんとも軽やかに余裕のプレイ。「鍵ハモ」と呼ぶにはあまりにも芳醇なサウンドに、そしてそのサウンドをしっかりとサポートする若柳氏のプレイに一同ノックアウトされていました。

KN5_nokky1
Nokky+若柳吉三郎。左か若柳氏、Nokky氏。

KN5_nokky2
余裕しゃくしゃくのお二人。

KN5_nokky3
NokkyさんはMCも達者。かなりの美声でした。




岡野勇仁ショーログループ

岡野勇仁(鍵ハモ、ピアノ)
オオタマル(7弦ギター)
寺前浩之(バンドリン)

---setlist---
1.Lamentos/ Pixinguinha
2.Benzinho/ Jacob do Bandolim
3.Coralina/ Albertino Pimentel
4.Os 8 Batutas/ Pixinguinha
5.Irene/ オオタマル
6.Bole Bole/ Jacob do Bandolim
7.Naquele Tempo/ Pixinguinha
8.Nosso Romance/ Jacob do Bandolim

使用された鍵ハモ:
岡野勇仁:
SUZUKI Melodion M-37C

 最後に登場したのはピアニストとして活躍している岡野氏によるショーログループ。ショーロについてはあまり詳しくないのですが(恐縮)、非常に心地よいサウンドを聴かせてくれました。岡野氏はもちろん、メンバー全員余裕しゃくしゃくのプレイぶり。とても贅沢な時間が流れたのでした。

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岡野勇仁ショーログループ。左から寺前氏、岡野氏、オオタマル氏。

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岡野氏白熱のプレイ、暖かくサポートする二人。

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最後まで楽しくじっくりと音楽を聴かせてくれました。




全員でセッション

出演者全員&お客さんのみなさん

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C Jam Blues

 全員でのセッション。恒例の"C Jam Blues"セッション。ケンハモ持参率は低かったんですが、セッション自体は毎度ながら大いに盛り上がりました。

KN5_session
全員でのセッション。大いに盛り上がる!




KN5_etc1
終演後の宴。

KN5_etc2
閉店まで大いに盛り上がりました。



後記

 東京では一年ぶりとなる今回のケンハモナイトでは『素晴らしき〜』を通じて知り合い、前々から出演してもらいたかった人達を呼ぶ事ができて凄く嬉しかったですね。インターネットが普及した現在では「今さら…」ですが、初対面なのに「はじめまして」ではない関係というのはなかなか面白いなぁと思います。東京以外の街を活動拠点とするグループが多かったので集客を心配していたんですが、おかげさまでたくさんのお客様に集まっていただけてホッとしました。その一方、今回はお客様の鍵ハモ持参率が低かったのが残念でした。これはこちら側の告知が遅れた事が最大の原因かと思われます。大変失礼しました。

 これだけいろいろな鍵ハモミュージシャンを集めながら、基本的にはプレイや音楽のスタイルがかぶらないということには毎回の事ながら驚かされますが、今回はそれに加えてみなさんがそれぞれ自分のスタイルを確立しているのがはっきり見えました。今後も鍵ハモミュージシャン達がお互いに影響しあって、さらなる高みに到達できるようになれば鍵ハモシーンもさらに活性化するんじゃないかと思います。

 最後になりましたが、今回もこれまで同様、たくさんの方々の善意と協力のおかげで実現できました。この場を借りて感謝します。どうもありがとうございました。また一緒に仕事して下さい。

『素晴らしき鍵盤ハーモニカの世界』Webマスター 坂元一孝




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