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【注意】記述についてはなるだけ正確な情報を記すように心がけていますが、とにかく情報量が少ない分野のことですので、今後内容が変更されることがあります。また、基本的には情報収集はネット上で行っており、文献を調べて裏をとることは今のところしておりませんので、必ずしも正しい内容であるとは限りません。ご了承下さい。情報提供は随時募集します。


【歴史】

 ハーモニカやアコーディオンから派生して開発が進んだと思われる鍵盤ハーモニカですが、口吹き鍵盤楽器としては19世紀前半頃のイギリスの押しボタン式の楽器「シンフォニアム」、ドイツの「ノイ・チャン」「プサルメロディコン」などが現在の鍵盤ハーモニカの始まりのようです。

 1938年、Andre Borelというアコーディオン奏者によってAccordinaが発案、1945〜46年に完成、製作(当時は4キロもあったらしい)されるが、そのアイデアはイタリア製のClaviettaからヒントを得た・・・ということで、Accordinaが完成する以前にイタリアでClaviettaなる鍵盤ハーモニカがあったことになります。ドイツでは1959年にHOHNER社がMelodicaを製造・販売しています。

(2002/8/1追記) 上記記述に関して、写真・画像付で説明している海外のサイト(仏語)を発見しました。

la boite d'accordéon : histoire des accordéons à vent/accordina

 そのサイトに記されている年代が当サイトと一致していない箇所もあるようですが、それについては調査中です。また、報酬なしで日本語に翻訳していただける方がいらっしゃいましたらkazutaka@cooktone.comに御一報下さい。

 日本では1961年に鈴木楽器がボタン式のメロディオンを製品化、その後鍵盤式に改めて現在のメロディオンになったようです。その後、トンボ楽器、日本楽器(現YAMAHA)、全音の各メーカーがそれぞれ製造・販売しています。(各メーカーのモデルについては「カタログ」ページを参照のこと)

(2003/4/2追記) 上記記述に関して、『HIRAIDE』のWebマスターHIRAIDE-HISASHI氏が、御自身のサイトで国内各メーカーに質問をした結果をまとめていらっしゃいます。興味深い内容ですので、鍵盤ハーモニカの歴史に興味のある方は見ておくとよいでしょう。

*情報提供:佐藤芳明様
*参考URL:「鍵盤ハーモニカとリコーダー」(HIRAIDE-HISASHI様)



【定義】

 私達が普段「ピアニカ」「メロディオン」などと呼んでいるこの楽器は、楽器の一般的名称ではなく各メーカーの商品名です。2003年4月現在、世界共通で使われる名称はまだ確認できていませんが、このサイトではこれらを総称して「鍵盤ハーモニカ」と呼ぶことにします。また、その略称として「鍵ハモ」と表記する場合もあります。

 楽器学的には『フリーリード楽器』に属します。フリーリードとは、それ自体の大きさ・強さなどで音程・音色を決定するタイプのリードです。唄口から吹き込んだ息で金属リードを鳴らすという構造は、ハーモニカと共通するものです。因みにフリーリードを使った最初の楽器は雅楽器の笙とされています。


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