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鍵盤ハーモニカを販売しているメーカーは複数ありますが、各メーカーで異なる名称を付けています。どれも同じ「鍵盤ハーモニカ」ではありますが、各メーカーによって音色は当然違います。また同じメーカーでも数種類がラインナップされており、音域も様々です。

音域について:ト音記号の五線譜の下第一加線上のド(MIDIノートナンバーでいうと61)をC3として記述しています。


TRIXON (?)/ Clavietta

イタリア(とフランス)で開発された、鍵盤ハーモニカ黎明期のモデル。1960年代には日本でも入手することが可能だったようで、今でもレコーディングで楽器指定されることがあるんだそうです。Trixiettaというソプラノモデル(?)もあったようです。音量はあまり大きくありませんが、音色は非常に涼し気で、ハーモニカにより近い音がします。構造上、鍵盤のキークリック音はほとんどありません。

モデル名 鍵盤数 音域
Clavietta 34 G? - E?
Clavietta 25 C? - C?
Trixietta 25 C? - C?


Clavietta-34keys (la boite d'accordéonより)


Clavietta-25keys (la boite d'accordéonより)


HOHNER/ Melodica

ドイツのメーカーによるモデル。ヨーロッパで、おそらく一番普及していると思われます。Clarinaは子供向け・ラッパ型。Student,Soprano, Altoの各モデルは笛のような形状。Melodica Pianoシリーズの鍵盤幅はピアノの鍵盤幅よりやや狭い程度でタッチは柔らかめ。キークリック音はかなりうるさいです。36鍵盤モデルのマウスピースにはトランペット型を採用しています。また1990年代初め頃までは、低音域用のモデルも作られていたようです(現在は製造していないそうです、残念)。ダイナミクスはつけやすいが、息はわりと必要。

モデル名 鍵盤数 音域
Clarina 8 8 ??? - ???
Clarina 12 12 ??? - ???
Melodica Student 20 C3 - G4
Melodica Soprano 25 C3 - C5
Melodica Alto 25 F2 - F4
Melodica Piano 20 20 C3 - E4
Melodica Piano 26 26 B2 - C5
Melodica Piano 27 27 F2 - G4
Melodica Piano 32 32 F2 - C5
Melodica Piano 36 36 F2 - E5
Melodica Basso 24 F1 - E3


Melodica Soprano (Hohner Musikinstrumente GmbH & Co. KGより)


Melodica Piano 36 (Hohner Musikinstrumente GmbH & Co. KGより)


Melodica Basso ("Peter"様提供)


HOHNER/ Electra Melodica

1967年にHOHNER社から発表された『早すぎたモデル』。モノフォニック(単音のみで和音は出せない)で3オクターヴの鍵盤を備え、ブレスコントロールによってオシレーターのボリュームをコントロールするシステムです。トランスポーズ機能によって、9オクターヴもの音域をカバーできますが、演奏中にレンジを切り替えるのは困難。音色は当時のアナログシンセサイザーのような感じ。残念ながら現在は製造・販売されていません。(参考:"The new grove" - Dictionnary of musical instruments - Stanley Sadie, http://www.beatboxer.de/)


モデル名 鍵盤数 音域
Electra Melodica 36 F0? - E8?


Electra Melodica
("Devo"様提供)


HOHNER/ Claviola

アコーディオンの鍵盤奏法とクラリネット、サックスのような音響発生プロセスを持つ新しいコンセプトの楽器として開発されています。一定の範囲内の音調の変化によるビブラート、音量の変化によるトレモロが可能。また任意の音階のチューブを手でふさぐことによりベンディングも可能です。

ウッドカラーの前期型、ホワイトカラーの後期型の二種類がありましたが、残念ながら現在は製造中止のようです。


モデル名 鍵盤数 音域
Claviola 30 G2 - C5


Claviola (前期型) (テン・ホールズホームページより)


ACCORDINA/ Accordina

こちらはフランスのメーカー。一応鍵盤ハーモニカの範疇に入れておきましたが、鍵盤部分はバンドネオンなどのようにボタンで構成されています。44鍵分のボタンがイタリア運指法によって配列されていますが、他の運指法への変更も可能なようです。ギターやピアノとの相性も良く、ダイナミクスもはっきりとつけられるようですが、息は相当きついそうです。ここで紹介しているモデルは復刻版ですが、オリジナルモデルはボディが金属製なんだそうで、サウンドもよりクリアーでメタリックだそうです。

2002年11月現在、フランスの楽器職人さんへの注文でのみ入手可能だそうですが、東京・谷口楽器さんでも扱っている場合があるようです。


モデル名 鍵盤数 音域
Accordina 44 F2 - C6


Accordina (la boite d'accordéonより)


Accordina (桑山哲也ホームページより)


ACCORDINA/ Accordina Piano

上記フランスのメーカーからついに発表されたAccordinaの鍵盤版。これまでの鍵ハモと大きく違う点は音域がA(=ラ)から始まる3オクターブというところ。鍵盤部はMelodica Piano 36と同様、アコーディオンの鍵盤と同じ幅のものが採用されています。2004年10月現在、国内での入手方法は未確認。Accordina同様にフランスの楽器職人さんへの注文でのみ入手可能ではないかと思われます。

このモデルのパンフレットや実物をお持ちの方、ぜひとも情報をメール掲示板にお寄せ下さい。


モデル名 鍵盤数 音域
Accordina Piano 37 A2? - A5?


Accordina Piano (accordinas -Marcel Dreux-より)


Bontempi/ C25 (Diamonica)

こちらはイタリア製のモデル。ヨーロッパの学校で使われているようです。マニュアルの言語が八カ国語対応とのことなので、意外と普及しているものなのかもしれません。卓奏用マウスピースが日本製のものより少しかっこいい(?)。


モデル名 鍵盤数 音域
C25 (Diamonica) 25 C4 - C6


C25 (Diamonica) (melodicas.comより)


VICTORIA/ Vibrandoneon

イタリアのメーカーによるモデル。どちらかというとアコーディオンの範疇に入る楽器かもしれません。マウスピースはファゴットのような形状で、ボディはアコーディオンライクなつくりになっています。鍵盤部はキーボード型のモデルとボタン型のモデルがラインナップされています。インターネットの情報で見つけた楽器のため、2003年5月現在、詳細についてはわかりません。

モデル名 鍵盤数 音域
VB100PN 34 reeds 8-8 34 ? - ?
VB200PM 34 reeds 8-4 with 2 registers 34 ? - ?
VB300BN 36 reeds 8-8 buttons 36 ? - ?
VB400BM 36 reeds 8-4 2 registers Buttons 36 ? - ?
VB500PMK 34 reeds 8-8 Piano Keyboard 34 G? - E?
VB600PMK 34 reeds 8-4 2 Registers Piano Keyboard 34 G? - E?


VB500PMK (VICTORIA ACCORDIONSより)


VB600PMK (VICTORIA ACCORDIONSより)


Samick/ MELODIHORN

Uoo Mooの夏秋様から教えていただきました(感謝)。夏秋氏は香港で購入されたそうですが、韓国製のモデルです。吹き口はトランペット型。チューニングはあまり安定していないようで、呼気量も大量に必要だとのこと。ライヴなどの実践向きではないようですが、値段は\2,500〜\3,000程度と破格値です。コレクションされている方は要注目か。

モデル名 鍵盤数 音域
SM-37 37 F2 - F5
SM-37G 37 F2 - F5
SM-37B 37 F2 - F5
SM-37A 37 F2 - F5
SM-37N 37 F2 - F5
SM-36B 36 F2 - E5?
SM-36G 36 F2 - E5?
SM-36A 36 F2 - E5?


MELODIHORN (夏秋文彦様 (Uoo Moo) 提供)


LINKO/ 中音口風琴

こちらは台湾製のモデル。掲示板でいただいた情報によれば音色はHOHNER製に近いとのことです。鍵盤のタッチ等、作りはわりとしっかりしているような印象です。


モデル名 鍵盤数 音域
LP-250 25 C? - C?
LP-370 37 F2 - E5?


LP-250 and LP-370 (winfar websiteより)


YAMAHA/ ピアニカ

日本に於ける鍵盤ハーモニカの代名詞的存在と言ってもいいかもしれませんね。日本では、おそらく最も普及しているんじゃないでしょうか。鍵盤の幅はピアノなどの一般的な鍵盤の幅よりも狭く、タッチはやや固めといった感じ。マウスピースが笛型のため、息の量をそれほど必要としないのでロングトーンも比較的楽です。

モデル名 鍵盤数 音域
P-S25F 25 F3 - F5
P-25F 25 F2 - F4
P-25FS II 25 F2 - F4
P-32D 32 F2 - C5
P-32DP *1 32 F2 - C5
P-32DS II 32 F2 - C5
P-32DPS II *2 32 F2 - C5
P-37D 37 F2 - F5

*1: P-32Dのピンク色版。*2: P-32DS IIのピンク色版。




P-32D (10holes websiteより)


SUZUKI (KAWAI)/ メロディオン

ピアニカと人気を二分しています。小学校の頃こちらのモデルに触れた方も多いんじゃないでしょうか。ラインナップはここで紹介しているメーカー中、最も充実しています。プロモデルを発表して話題にもなりました。

* 河合楽器も鍵盤ハーモニカを販売していますが、こちらは鈴木楽器製をOEMで発売しているので、項目を分けずに記すことにしました。


モデル名 鍵盤数 音域
S-25C *3 25 F3 - F5
27S 27 F3 - G5
MX-27S 27 F2 - G4
S-32 32 F3 - C6
M-32C 32 F2 - C5
MX-32C 32 F2 - C5
M-34C 34 G2 - E5
M-36C 36 F2 - E5
M-37 37 F2 - F5
Pro-37 37 F2 - F5
Pro-37 V2 37 F2 - F5
B-24 24 F1 - E3

*3: 現在販売終了?




MX27S (テン・ホールズホームページより)


B-24 (テン・ホールズホームページより)


Pro-37 (テン・ホールズホームページより)


SUZUKI/ アンデス

半円形の形状でトイ・ピアノのような感じ。マウスピースはメロディオン型・ホース両方を採用。色はライトグリーン、ライトイエロー、ブルー、ピンクの四色がラインナップされていました。笛の持つ済んだ音色と鍵盤の操作性を活かし、子供を対象につくられたモデルでしたが、ピッチや音色が不安定だったため、楽器としてはいくつかのクレームもあったようです。残念ながら製造中止になったそうです。

このモデルを大人向けにした楽器の案もあったそうですが、残念ながら再発売は困難なようです。(2007/09/04) 再発売されました。名称は『アンデス25F』となっていてカラーはライトグリーン一色のみです。(2009/08/25) 限定版として、赤、黄色、さくら色が加わっています。

モデル名 鍵盤数 音域
Andes-25 (Andes-25F) 25 F2 - F4


Andes-25 (鈴木楽器製作所・商品企画室 鈴木様提供)


SUZUKI/ MIDI MELODION

SUZUKIはMIDI付きの鍵盤ハーモニカも製造してました。正確に言えば「鍵盤ハーモニカ型MIDIコントローラー」です。よって単体では音は出ず、なにがしかのMIDI音源を繋いでならす楽器です。ブレスコントローラーのようなものが鍵盤ハーモニカについていて、かなり繊細な音色表現ができるようです。本体と一緒に写っているのは専用のMIDIインターフェースです。残念ながら現在は製造中止になっています。

モデル名 鍵盤数 音域
MIDI MELODION SMW-1000 36 F3 - E6/ F2 - E5の切替


MIDI MELODION SMW-1000 (夏秋文彦様 (Uoo Moo) 提供)


ZEN-ON/ ピアニー

ゼンオンが鍵盤ハーモニカを製造・販売していたというのは長いこと知りませんでした(ゼンオンさん、ごめんなさい)。演奏用スタンド(!)も取り扱っています。

モデル名 鍵盤数 音域
271A 27 F2 - G4
271AH 27 F2 - G4
323A 32 F2 - C5
323AH 32 F2 - C5
320SH 32 F3 - C6
370M 37 F2 - F5


323SH (ゼンオンパンフレットより)


TOKAI/ ピアニカ

名前がヤマハと同じですが、HIRAIDE氏のサイト(『リンク』ページを参照の事)の情報によれば、製造・販売を始めたのは東海楽器が先だそうで、1967年〜1985年まではこちらで製造されたものをYAMAHAブランドで販売していたようです。1985年以降は東海楽器ブランドとして製造・販売をしているようです。

モデル名 鍵盤数 音域
P-32 32 F2 - C5


P-32 (東海楽器Webサイトより)


TOKAI/ ピアニクス

東海楽器が発表していたモデル。鍵盤ハーモニカの形をとっていますが、マウスピースはダミーなのでブレスコントロール機能はありません。ボリューム・ヴィブラート・トーン・ブリリアンス・ヴィブラートのオンオフの各パラメーターをコントロール可能なようです。音色は鍵盤ハーモニカというよりも、コンボオルガンに近いようです。

モデル名 鍵盤数 音域
Pianix 36 F? - E?


Pianix (某オークションサイトより)


トンボ楽器/ ピアノホーン

トンボ楽器からも鍵盤ハーモニカは発表されていたようですが、HIRAIDE氏のサイト(『リンク』ページを参照の事)の情報によれば、現在は製造・販売とも中止になっているようです。写真はトンボ楽器のショールームに展示されているモデルで、メーカーが保持している唯一のものだそうです。このモデルのパンフレットや実物をお持ちの方、ぜひとも情報をメール掲示板にお寄せ下さい。


モデル名 鍵盤数 音域
PH-27 27 F? - G?


PH-27 (kxdegawa様提供)


copyrighted by Kazutaka Sakamoto